[ブログ] 楽譜de散歩
2015.04.24 その他

新たな一歩 関 孝一(CARS監査役/日本音楽作家団体協議会 事務局長)

【執筆者】関 孝一(CARS監査役/日本音楽作家団体協議会 事務局長)

日本音楽著作家団体協議会(FCA)は、2015年4月1日付で一般社団法人となりました。

FCAは音楽作家の権利擁護や社会的地位の向上のため力を合わせて行動することを目的として、1986年(昭和61年)4月、あらゆるジャンルの日本の音楽作家団体が結集して設立されました。

結成の目的はわが国の音楽作家の健全な活動を促進し、作家団体の協調を図るとともに、音楽作家の権利を擁護し、もって音楽文化の発展に寄与することとして、活動を行ってきました。

この間、作品プロモートの役割を担う音楽出版社との著作権契約について、日本音楽出版社協会(MPA)と共同して「著作権契約書」を制作し、同契約書の統一化を実現した他、NHK、JASRAC、FCAの三者で「放送番組にかかる音楽委嘱契約書」を制定するなど、いずれも長年に渡り指摘されてきた「口頭による契約」という業界慣習の弊害を、文書で「契約」する姿勢を打ち出すことにより、契約ルールの明確化を図り、併せて音楽作家の地位向上を目指したものです。

そして創立29年を迎えた今年の4月、一般社団法人として、新たな一歩を踏み出すことになりました。

現在、デジタル化・ネットワーク化による音楽の流通形態の変化、技術の進歩による新たな複製手段が現れる中、メーカー等を中心に経済優先を掲げ、あたかも著作権という権利があることが、流通を阻害している、という甚だ残念な声が多く聞かれます。

たとえ新しい配信サービスや複製手段が生まれても、良いコンテンツの存在がなければ、サービス、機器等を利用する人は多くないはずです。

良いコンテンツを生み出すため、作家の大切な財産である著作権に対する人々の理解を深め、今後益々複雑化するインターネット社会に対応する音楽環境を整備、構築し音楽文化の健全な発展、活性化に資するためにも、FCAは法人として社会的に一層強固な存在、立場で、著作権の保護、発展のための活動を行っていきます。

今後ともFCAにご支援をいただきますよう、よろしくお願いします。