2020年に想う 関 孝一(CARS監査役/日本音楽作家団体協議会 事務局長)
2020年、早いものでひと月が過ぎ、いよいよ東京オリンピック・パラリンピックの開催が近づいてきました。
世界最高レベルのスポーツ競技を間近で観戦出来ることは、昨年のラグビーW杯の時のように、観る者に多くの感動を与えてくれるのではないかと、今からとても楽しみです。
そして、海外からも大勢の人が観戦のため日本に訪れ、我が国にとっても、日本の文化に触れる、日本の文化を知ってもらう大きなチャンスとなることから、数多くの文化芸術の催しが予定されているようです。
外国の方から見て、我が国の文化、国民の文化に対する意識は、果してどのように映るのか非常に興味をそそられます。
昔から、著作権制度はその国の文化を表すバロメーターと言われていますが、現在、我が国の著作権制度、国民の著作権遵守意識は先進レベルにあるのでしょうか。経済優先主義を掲げ、そのためには著作権が邪魔なので自由に著作物を利用できる範囲をさらに拡大すべきである、という声が今も多く聞こえてきます。私にはまるで大切な他人の財産を「自分の利益のために自由に無許可で使いたい」と聞こえてしまうのです。
私たちにとって音楽(歌)は最も身近にある文化のひとつです。歌はいつも時代と共にあり、心に潤いを与えてくれます。そして創作者がいて初めて享受できるものであること、新しい創作物を生み続けるには創作者の権利である著作権制度の保護・発展は必要であること、もちろん一方的に保護するということではなく利用とのバランスが何より大事な制度であることを、CARSの活動を通じて、これからも訴えていきたいと思います。
いずれにしても、文化の祭典の年である2020年が我が国にとって、真に文化芸術を誇れる契機になることを願ってやみません。
一般社団法人日本音楽作家団体協議会(FCA)ホームページ https://fca-rights.jp/