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こんなとき楽譜コピーができますか?
(楽譜のコピーに関するQ&A)

こんなとき楽譜コピーができますか?
(楽譜のコピーに関するQ&A)

Q1
クラブに1部だけ置いてある楽譜や他校の合唱部から借りた楽譜をクラブ活動で使いたいです。
学校のクラブ活動での練習用であれば、楽譜をコピーしても問題ありませんか?
A1

いいえ、無断ではできません。

著作権法には、著作物(楽譜や歌詞など)をコピー(複製)するときは、著作権者(作詞者・作曲者など)の許諾が必要であることが定められています(著作権法第21条)。
一方で、①私的使用のための複製(同第30条第1項)、②学校その他の教育機関における授業での複製(同第35条第1項)などの場合には、例外として著作権者の許諾を受けずに著作物をコピーすることが認められています。
しかし、学校のクラブ活動・部活動(※)で練習するための楽譜のコピーは、例外(学校の授業での複製)に該当しませんので、楽譜を購入してくださるようお願いします。

※学習指導要領に定められた「特別活動」として小学校で行われるクラブ活動については 、②の授業の範囲内に含まれます。

Q2
合唱部のレパートリーを音楽の先生が授業のテーマにする予定です。
学校の授業で使うのであれば、楽譜をコピーしても問題ありませんか?
A2

はい、コピーできます。

著作権法では、学校(※)など一定の教育機関での授業に用いるためのコピーを先生や生徒が行う場合には、例外として著作権者の許諾を受けずに著作物をコピーすることが認められています(著作権法第35条第1項)。
この「授業」の範囲には、小学校・中学校・高等学校の学習指導要領に定められた「特別活動」としての学校行事(運動会・文化祭・修学旅行など)も含まれます。
ただし、学校の授業に用いるためであっても、生徒が購入して利用することが見込まれている教材用の楽譜のコピー、楽譜集として製本するなど市販品と類似するコピーなどは、この例外に該当しません。

※「学校」とは、学校教育法に定められた学校を指します。営利法人や個人が経営する音楽教室は、ここでいう「学校」にはあたりません。

Q3
自宅で楽器の練習をするために楽譜を購入しました。いつもたくさんの書き込みをします。
個人練習用であれば、楽譜をコピーしても問題ありませんか?
A3

はい、コピーできます。

個人的にまたは家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用することを目的として、コピーをその使用する本人が行う場合には、例外として著作権者の許諾を受けずに著作物をコピーすることが認められています(著作権法第30条第1項)。
しかし、多数の友人に配るためのコピー、仕事で利用することを目的としたコピーなどは、この例外に該当しません。

Q4
市の音楽コンクールに申し込み、出場することになりました。出場にあたっては、自由曲の楽譜の提出が必要です。
コンクール審査員用であれば、楽譜をコピーしても問題ありませんか?
A4

いいえ、無断ではできません。

Q1の場合と同様に、著作権者の許諾を受けずに著作物をコピーすることができる例外(私的複製)に該当しません。
なお、各種音楽コンクールの参加規定や参加要項などには、市販の楽譜が入手できない場合や未出版である場合などに楽譜のコピーを提出するときは、著作権者の許諾を受けていることが参加の条件となっていることが多いようです。

Q5
新入部員用に楽譜を買い足したいのですが、近くの楽器店では品切れで買うことができませんでした。
品切れであれば、楽譜をコピーしても問題ありませんか?
A5

いいえ、無断ではできません。

販売店で品切れなどにより購入できない場合に楽譜を入手するには、下記の方法があります。
①発行元に問い合わせる。
発行元に在庫がある楽譜については、取り寄せることができます。
重版未定や絶版などの楽譜については、発行元からコピー楽譜の提供を受けられることもあります。
②インターネット上で販売情報を調べる。 ・オンラインショップなどの在庫
・オンデマンド出版(受注生産)
・楽譜配信サイト(パソコンでのダウンロード、コンビニエンス・ストアのマルチコピー機などでのプリントアウト)
これらの方法でも入手できず、楽譜をコピーするときは、著作権者の許諾を受けてください。
また、購入した吹奏楽のスコア+パート譜のセットのパート譜が演奏者の人数分に足りない場合には、発行元の楽譜出版社に連絡し、補充用のパート譜を購入してください。

Q6
インターネット上の有料配信サイトで楽譜データを購入し、ダウンロードしました。
購入した楽譜データであれば、部員達にデータをコピーしてあげても問題ありませんか?
A6

いいえ、無断ではできません。

紙のコピーであっても、電子データのコピーであっても、複製行為であることに変わりはありませんので、Q1の場合と同様に、無断ですることはできません。
楽譜配信サイトの運営者による著作権の処理の範囲は、通常、①サイトの運営者が楽譜データをインターネット上にアップロードすること、②サイトの利用者がアップロードされた楽譜データを自らのパソコンなどにダウンロードすることです。サイトの利用者がダウンロードした楽譜データをさらにコピーすることまではその範囲内に含まれていません。

※著作権の処理がされずに楽譜データが違法にアップロードされている場合もあります。違法なサイトを利用すると著作権侵害を助長することにもなりかねませんので、そのようなサイトは利用しないでください。
著作権管理団体の許諾マークと許諾番号が表示されているサイトにある楽譜データは、著作権の処理がされていますので、判別する際の目安となります(これらが表示されていないサイトにある楽譜データが全て違法ということではありません)。

Q7
今度のコンサートでは、来場者と一緒に歌うためにプログラムに歌詞を載せることを企画しています。
入場料無料のコンサートであれば、プログラムに歌詞を載せても問題ありませんか?
A7

いいえ、無断ではできません。

著作権法では、①営利目的ではないこと、②入場料が無料であること、③出演者に報酬が支払われないことの3つの条件を満たしている場合には、例外として著作権者の許諾を受けずに著作物を“演奏”することが認められています(著作権法第38条第1項)。
しかし、プログラムなどに歌詞や楽譜などの著作物を“コピー(複製)” することについては、この例外に該当しませんので、著作権者の許諾を受ける必要があります。
また、コンサート・講演会などで歌詞や楽譜をプロジェクターで投影する場合やモニターに表示する場合も、それに利用するためのデータを作成・保存することが複製行為にあたりますので、同様に著作権者の許諾を受ける必要があります。

Q8
進学のことも考えて音楽の研究レポートを作ろうと決めました。そこで自校の図書館に行ったところ、いい資料がたくさんありました。
研究レポート作成のために高校の図書館で楽譜をコピーしても問題ありませんか?
A8

いいえ、無断ではできません。

著作権法では、国立国会図書館、政令で定める図書館(公共図書館、大学・高等専門学校などの図書館)などにおいて、調査研究を行う利用者が、所蔵されている資料中の著作物の一部分の複製物の提供を1人につき1部受ける場合には、例外として著作権者の許諾を受けずに著作物をコピーすることが認められています(著作権法第31条第1項第1号)。
しかし、小学校・中学校・高等学校の図書館は政令で定める図書館ではないため、この例外に該当しません。

Q9
古い時代の楽曲は著作権が消滅していると聞きました。
著作権が消滅した楽曲であれば、楽譜をコピーしても問題ありませんか?
A9

はい、コピーできます。

著作権の保護期間は、原則として著作者が著作物を創作した時から著作者の死後50年まで(※)です。保護期間を経過した著作物については、著作権が消滅し、公共の財産として自由に利用できるようになります。
ただし、編曲や訳詞がされている場合には、原曲の著作権が消滅していても、編曲や訳詞の著作権が存続していることがありますので、ご注意ください。
また、レンタル楽譜については、レンタル契約によってコピーが禁じられている場合がありますので、レンタル元へお問い合わせください。

※外国の著作物に関する戦時加算など例外的な取り扱いが多くあるため、原則と異なる場合があります。

著作権に関するQ&A

Q1
著作権の保護期間は?
A1

著作権の保護期間は、作品の創作時にはじまり、原則として著作者の死後50年までです(著作権法第51条)。保護期間の計算方法は、著作者の死亡した翌年の1月1日から50年目の12月31日までと計算します。保護期間の終了した作品は公有(Public Domain=PD)とされ、許諾を得なくとも自由に利用することができます。なお、「団体名義の作品」は公表後50年間、「共同名義の作品」は最後に亡くなった著作者の死後50年間保護されます(著作権が消滅しているかどうかは、JASRACのホームページで公開している作品データベース検索「J-WID」で確認することができます)。

Q2
作品をアレンジして演奏したいのですが、何か注意することはありますか?
A2

作詞者・作曲者などの著作者は著作者人格権でも保護を受けています。例えば、楽曲の編曲、詞の改作、翻訳など、他人の著作物に改変を加えて公表するときは著作者の同意を得る必要があります(個人的に、家庭の中で利用することは自由にできます)。著作者の連絡先が分からないときは、楽譜出版社やその作品を管理している音楽出版社、またはJASRACなどにお問合せください。

Q3
著作権、著作者人格権を侵害するとどうなりますか?
A3

著作権法では、著作権、著作者人格権を侵害する者に対し、その侵害の停止や予防、損害賠償、名誉声望を回復する措置などを請求することができると定めています(著作権法第112114115条)。このほかに罰則として、著作権侵害の場合は10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金、著作者人格権侵害の場合は5年以下の懲役または500万円以下の罰金、さらにその両方が科せられる場合もあります。なお、法人などが著作権を侵害した場合は、3億円以下の罰金となります(同119条124条)。

※このほか、著作権情報センター(CRIC)JASRACのホームページにも数多くの著作権に関するQ&A(FAQ)を掲載していますので、そちらもご参照ください。